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サーマージ vs ウルセラ:RF タイトニングと MFU-V リフティング

ディライト皮膚科編集チーム · 医学監修 Lead Dermatologist, Delight Dermatology Clinic (Korean Board-Certified Dermatologist, AAD International Fellow, ASLMS) · 最終レビュー · 編集更新

サーマージはモノポーラ RF で真皮を加熱し、ウルセラは集束超音波で異なる深さに熱凝固点を形成します。機序とエビデンスは異なり、併用の可否は診察後に判断します。引用研究は機器、設計、追跡期間が異なるため、両施術に同じ固定持続期間を設定できません (Alam 他,2010; Suh 他,2011)。

非外科的スキンタイトニングで最もよく挙がる比較が、サーマージとウルセラです。両者は代替関係ではありません。エネルギー源が異なり、加熱する組織層が異なり、臨床効果も異なります。どちらを選ぶか、あるいは両方併用するかは、マーケティングではなく臨床判断の問題です。

機構の根本的な違い

サーマージはモノポーラ静電容量結合 RF。電気エネルギーを交流電場で水分子を振動させ、治療設定では真皮層を加熱します (Fritz, Counters & Zelickson, 2004; Dover & Zelickson, 2007)。ウルセラは可視化対応の集束超音波 (MFU-V)。音響エネルギーをトランスデューサが設定した特定深度に焦点形成します。最大深度設定では SMAS(フェイスリフト手術で外科医が剥離する繊維層)にエネルギーが届く場合があります。ウルセラ機序を示した最初の盲検コホート研究 (Alam 他,2010) で顔・首皮膚への臨床効果が示され、韓国コホート (Suh 他,2011) でアジア人皮膚でも同等の効果が確認されました。

Where each device deposits energy

Cross-section of facial skin with depth scale in millimetres. Anatomy is illustrative.

Thermage FLXmonopolar RF tipUltherapyMFU-V transducer00.112.534.5mmEpidermisPapillary dermisReticular dermisThermage RF targetSubcutaneous fatSMASUltherapy 4.5 mm setting shownThermage RF (dermis)Ultherapy 4.5 mm focal settingCryogen cooling
深度を単純化した模式図です。Ultherapy Prime は 1.5・3.0・4.5 mm のトランスデューサを用い、図には最深の 4.5 mm 焦点のみを表示しています。Thermage の真皮 RF 加熱域と治療面が重なる場合があります。

比較表

サーマージ FLX とウルセラの項目別比較表
項目Thermage FLXUltherapy
エネルギーモノポーラ静電容量結合 RF集束超音波 (MFU-V)
標的層真皮1.5・3.0・4.5 mm の焦点面。最深設定は SMAS に到達し得る
主作用引き締め・ハリ下から持ち上げる
対応部位顔・首・腹部・腕・膝・大腿主に顔・首
可視化不可 (AccuREP インピーダンス)可 (リアルタイム超音波画像)
セッション数部位あたり通常 1 回部位あたり通常 1 回
効果持続個人差・研究ごとに追跡期間が異なる個人差・研究ごとに追跡期間が異なる

どんな患者にどちらか

年齢だけで機器は決まりません。皮膚の厚さ、たるみの位置と程度、既往施術、組織量、目標を診察します。Ultherapy は 4.5 mm の SMAS だけではなく、1.5 mm と 3.0 mm の焦点面も用います。

ボディたるみ(産後や減量後の腹部、二の腕、膝、大腿内側)はサーマージの領域です。ウルセラはボディ用に設計されておらず、トランスデューサ深度オプションとリフティング機構が顔・首向けです。サーマージのボディチップは広い面積と高ショット数を想定して設計されています。

サーマージとウルセラの併用

併用は標準ではありません。治療面が重なる場合があるため、診察で二つの機器が治療を重複せず個別の価値を加えるか判断します。各機器単独の研究だけでは、併用の優越性を証明できません。

併用は「デフォルトのアップセル」ではなく臨床判断です。二つ目の機器が別の治療目標に価値を加える場合のみ検討し、そうでなければ費用と治療負担だけが増える可能性があります。具体的な判断はディライト皮膚科の総合カウンセリングでご相談ください。

両機器ができないこと

いずれも永久効果ではありません。いずれも、たるみが重度の場合に外科リフトの代替にはなりません。いずれも、フィラーやボツリヌス毒素のようにしわを直接埋める治療ではありません。「世界最高」「保証された結果」といった表現は使用しません。両機器とも個人差のある臨床効果であり、合理的に期待できるものを説明することと、約束することは別物です。

この比較のもう一方を調べていますか?姉妹専門サイトでは、ウルセラとは何か、1.5・3.0・4.5 mm のトランスデューサが焦点面を作る仕組みを詳しく解説しています。

参考文献

本ページの臨床的記述は、モノポーラ高周波による皮膚タイトニングに関する査読済み文献に基づいています。下記の出典は原著論文またはレビューであり、PubMed リンクから抄録を確認できます。

  1. Alam M, White LE, Martin N, Witherspoon J, Yoo S, West DP. Ultrasound tightening of facial and neck skin: a rater-blinded prospective cohort study. Journal of the American Academy of Dermatology. 2010;62(2):262-269. PubMed
  2. Suh DH, Shin MK, Lee SJ, Rho JH, Lee MH, Kim NI, Song KY. Intense focused ultrasound tightening in Asian skin. Dermatologic Surgery. 2011;37(11):1595-1602. PubMed
  3. Dover JS, Zelickson B. Survey of 5,700 patient monopolar RF facial skin tightening treatments. Dermatologic Surgery. 2007;33(8):900-907. PubMed
  4. Fritz M, Counters JT, Zelickson BD. Radiofrequency treatment for middle and lower face laxity. Archives of Facial Plastic Surgery. 2004;6(6):370-373. PubMed