本文へスキップ
ガイドを見る

サーマージの適応と禁忌

ディライト皮膚科 編集チーム · 医学監修 Lead Dermatologist, Delight Dermatology Clinic (Korean Board-Certified Dermatologist, AAD International Fellow, ASLMS) · 最終レビュー · 編集更新

サーマージは軽度〜中等度の真皮たるみを持つ成人に適応します。腹部・二の腕・膝・大腿などのボディたるみも対象。禁忌: ペースメーカーまたは植込み型除細動器 (ICD)、施術部位の金属インプラント、妊娠中、施術部位の活動性感染、最近のフィラー/糸 (待機期間あり)。重度たるみは外科リフトまたはウルセラを検討。

サーマージの適応と禁忌のまとめ
適応の要素適否臨床的留意点
軽度〜中等度の真皮たるみ適応の可能性年齢ではなく、診察、皮膚の厚さ、既往施術、治療目標で適応を判断します。
ボディ部位のたるみ (腹部、二の腕、膝、大腿)良い適応産後または減量後のたるみ。たるみが軽度〜中等度の場合に測定可能なハリの改善が得られます。
ウルセラ既往で RF を検討する方時期を個別判断Ultherapy は 1.5・3.0・4.5 mm の焦点面を使うため治療面が重なる場合があります。時期と追加価値を診察します。
重度のたるみ (顕著なジョウル、深い首のバンド、中顔面の下降)適応は限定的外科領域です。カウンセリングでウルセラまたは外科的リフトを検討します。
施術部位への最近のフィラー・糸時期依存熱がフィラーの分解を早めたり、糸の応答を乱したりする可能性があります。待機期間は個別に判断します。
ペースメーカーまたは植込み型除細動器 (ICD)禁忌モノポーラ RF 電流が植込み型心臓デバイスに干渉する可能性があります。
施術部位の永久金属インプラント禁忌 (部位限定)RF 電流がインプラントに集中する可能性があり、当該部位は対象外です。
妊娠中禁忌妊娠中の患者の安全性データがなく、必須となる臨床的指示も存在しません。
施術部位の活動性感染または炎症禁忌落ち着くまで施術を延期します。
重度の全身性疾患または未管理の結合組織疾患個別判断主治医または専門医チームと相談の上で判断します。

サーマージは多くの方に施術可能ですが、機序がモノポーラ高周波 である以上、特定の禁忌があります。電気エネルギーを組織内に 通電するため、一部のインプラントとは併用できません。適応は カウンセリングで決定されますが、以下の項目は頻出するため事前 にご確認ください。

皮膚科医による診察 (ストック画像)
サーマージの適応はチェックリストではなくカウンセリングで判断します。画像はストックで、当院の患者ではありません。

適応となる方

1 回のサーマージで満足度が高いのは、深部組織の重度下垂ではなく、 軽度〜中等度のたるみがあり、診察で真皮 RF が適切と判断される方です。 年齢は基準ではありません。皮膚の厚さ、たるみの位置と程度、既往施術、 組織量、目標を合わせて評価します。

ボディ部位の患者群は別カテゴリです。腹部 (産後・減量後)、二の腕、 膝、大腿内側など、外科的ボディコンタリングを回避したい方が典型 です。サーマージのボディ施術は手術同等の結果は出ませんが、 軽度〜中等度の真皮たるみには測定可能な改善をもたらします。

ウルセラ既往だけでサーマージの適応になるわけではありません。 Ultherapy は 1.5・3.0・4.5 mm の焦点面を使うため、真皮 RF と 治療面が重なる場合があります。時期と追加価値を個別に評価します。

適応が限定される方

重度のたるみ (顕著なジョウル、深い首のバンド、強い中顔面下降) がある方はサーマージ単独では満足できません。求める組織移動量 が外科領域です。現実的な効果範囲のご説明、あるいはウルセラ のほうが適切かどうかは、カウンセリングで率直にお伝えします。

最近フィラーや糸を入れた方は、サーマージまで待機期間が必要です。 ヒアルロン酸フィラー上に熱を加えると分解が早まる可能性があり、 吸収糸の上にエネルギーを加えると応答に影響する可能性があります。 待機期間は使用したフィラー・糸の種類ごとに判断します。

禁忌

以下はケースバイケースではなく categorical な禁忌です。最初の 3 項目は、サーマージがモノポーラ高周波を用いることに起因します。 眼瞼・眼周囲の安全性 (Biesman 他, 2006) およびボディ RF の安全性 (Anolik 他, 2009) は、禁忌を遵守したプロトコルで実施した場合 に良好と報告されています。

カウンセリングで確認する内容

海外からの方も、写真なしで一般相談を始められます。希望する場合に限り、 WhatsApp / LINE / KakaoTalk で写真による予備確認を選択でき、 当日の対面診察で計画を確定します。 医師がたるみを評価し、最適なチップ種類 (フェイス・アイ・ボディ) を選定、総ショット数の概算 (= 料金) を提示します。サーマージが 訴えに対して適切でない場合、その旨を率直にお伝えします。カウン セリングでは病歴も確認します。ペースメーカー・ICD の有無、 施術範囲内の金属インプラント、妊娠状況、フィラー・糸の既往。

サーマージの適応外となる症状や、他の皮膚科治療 (色素・アクネ・ 深いしわ治療・ボディコンタリング以外) については 運営元クリニックの総合カウンセリングページをご参照ください。

代わりにウルセラを検討していますか?姉妹サイトでは、ウルセラの適応となる方・ならない方を解説しています。適応は単純な年齢や層のルールではなく診察で判断します。

参考文献

本ページの臨床的記述は、モノポーラ高周波による皮膚タイトニングに関する査読済み文献に基づいています。下記の出典は原著論文またはレビューであり、PubMed リンクから抄録を確認できます。

  1. Biesman BS, Baker SS, Carruthers J, Silva HL, Holloman EL. Monopolar radiofrequency treatment of human eyelids: a prospective, multicenter, efficacy trial. Lasers in Surgery and Medicine. 2006;38(10):890-898. PubMed
  2. Anolik R, Chapas AM, Brightman LA, Geronemus RG. Radiofrequency devices for body shaping: a review and study of 12 patients. Seminars in Cutaneous Medicine and Surgery. 2009;28(4):236-243. PubMed
  3. Lolis MS, Goldberg DJ. Radiofrequency in cosmetic dermatology: a review. Dermatologic Surgery. 2012;38(11):1765-1776. PubMed